前回は「着工から引き渡し」まで書きました。
ながながと書いてきた「フィギュアオタクが家を買ったお話」も今回で最後になります。今回はフィギュアオタクにとって逃れられない試練である「引っ越し」について書いていきます。

「引っ越し」という試練
フィギュアオタクにとって避けられない試練がいくつかありますが、そのひとつが「引っ越し」です。
ケースに飾っていたフィギュアをひとつひとつ、色移りや破損しないよう保護フィルムを巻き、ブリスターに入れて元箱にしまいます。形も違えば大きさも様々です。付属品やキャストオフの有無でもかかる時間が異なります。1個にかかる時間は長くても10分程度ですが、個数に比例して作業時間も増えていきますし、それなりに気を遣うので大変です。

荷造りにとても時間がかかります。
1回目の引っ越し
1回目の引っ越しは10年前、この時はデトルフ1基と50体ほどのフィギュアを持っていました。かなり早い段階で引っ越し業者を確保し、資材を受け取ってからしっかり準備をしたので問題はありませんでした。


2回目の引っ越し
2回目の引っ越しは6年前でした。


2回目も混み合う時期だったので、引っ越し業者を早々に決定し、3週間ほど前に資材が到着しました。




2週間前にはフィギュアの箱詰めを開始して、万全の状態で引っ越し当日を迎える予定でした。しかし、この時は2度目ということで油断してしまいました。



右の写真でケースに入っているのはお別れした子です。


フィギュアを元箱にしまったところ安心し、のらりくらりとやっていたら前日になっても段ボールへの箱詰めが終わっていません。






結局、徹夜作業になってしまいました。前日のお昼までに荷造りを完了し、意気揚々とホテルに宿泊する予定がおしゃかです。



なかなかハードでした。


徹夜のかいがあって、引っ越しには何とか間に合いました。
デトルフ8基とフィギュア150体、その他もろもろで40万円近くかかりました。北海道から埼玉に来た時には14万円だったのでえらい違いです。



結局処分したので、デトルフを埼玉で捨てて行った方が良かったです…
最後の引っ越し
新居への引っ越しは、前回の反省を生かして油断しないようにしっかりやりました。


フィギュアを3週間前までに元箱に収め、引っ越し業者から段ボールを受け取り次第、荷造りに取り掛かれるようにしました。




その後段ボールを受け取り、2週間前までにはタペストリーやフィギュアなど、グッズ類は完全にダンボール箱に詰めました。日用品もスーツケースに入る最低限のものを残して、1週間前から箱詰めをしました。



行先表示もしっかり書いて完璧です。






周到な事前準備のおかげで徹夜をすることもなく、荷出しはスムーズに完了しました。



私は反省を生かせる人間です。(笑)
引っ越しの極意
今までの引っ越しを通して学んだことは以下の3点です。
- 元箱は取っておくべき。
- フィギュアの梱包には時間をかける。
- 長時間作業は禁物。
- ダンボールは多めにもらう。
元箱は取っておくべき。


元箱はフィギュアを輸送するにあたって最も適切な収納箱です。確かにかさばるので保管場所の確保が大変なのですが、これがないとどうしようもありません。また、何らかの理由でフィギュアを売却するときにも元箱の有無が金額に大きく影響してきます。元箱の保管場所から逆算して購入する個数を制限するべきです。



最近の元箱はデザインも良いですし
フィギュアの梱包には時間をかける。


大切にしてきたフィギュアの梱包にはしっかり時間をかけてください。特に、色移りしそうな箇所や破損しそうな箇所には注意して保護フィルムを丁寧に巻く必要があります。これを怠ると今までせっかく大切にしてきたフィギュアが台無しです。



愛情も薄れてしまいかねません…
長時間作業は禁物。
人間ですから集中して作業できる時間にも限りがあります。経験上は連続作業で4時間が限度です。それ以上は集中力が切れてしまい、適切な梱包が出来ません。



集中力が切れてしまうとどうしても適当になってしまいます。
ダンボールは多めにもらう。
元箱の保管場所で高度なテトリスが要求されるように、元箱の大きさはさまざまです。それを決められた大きさのダンボールに納めなければいけないのですから、どうしても無駄な空間が発生します。目安としては保管場所の体積×1.5のダンボール容量は確保するべきです。追加でダンボールを届けてもらうにも、自分で買いに行くのも結構なタイムロスになるので、あらかじめ多めにもらっておきましょう。



余ったら返せばいいんです。
荷造りの目安日数
誰もが分かっていることだとは思いますが、引っ越しはやはり事前準備に尽きます。余裕のある引っ越しを実現するために1週間前までには生活に必要なもの以外をダンボールに詰めた状態にしてください。
荷造りの日数を考えるうえでは、フィギュア1体あたり10分を基準として考えます。
例えば50体のフィギュアを持っているのであれば、全てしまうのに500分(約8時間)かかります。4時間以上の作業は好ましくないので、最低でも2~3日は必要です。週に2日しか作業時間を取れない場合は遅くても引っ越しの2週間前には作業を開始しなければ間に合いません。
- ~50体以下は2週間前から
- 51~100体は3週間前から
- 101~150体は4週間前から
- 151~200体は5週間前から
新居での新生活


構想を開始してから約1年、こうして新居での新生活がはじまりました。引っ越しが終わってしまえばあとはゆっくり開梱するだけです。時間の制約もありませんので、気の向くままに行います。



やはり広い部屋は最高です。


フィギュアを飾る作業もゆっくり時間をかけて行いました。


超ブキヤケースが4台になったのは最近のことなので、引っ越したばかりの時はまだまだ飾ることのできないフィギュアがたくさんありました。



元箱の保管場所にも困りません。
まとめ
以上、「フィギュアオタクが家を買ったお話」でした。
新居に引っ越して2年経ちましたが非常に快適です。広い部屋でパソコンを操作しながら、いつでもフィギュアやタペストリーを眺めることができます。生活面でも、賃貸アパートで悩まされていた不満点から解放されました。




家を建てたことによって、3,000万円を超えるローンを抱えることにはなりましたが、これからの人生を楽しむうえでは欠かせない拠点が出来たと思っています。
コメント
コメント一覧 (5件)
コメント失礼します。
①~⑧まで拝見させていただきました。
貴重な記事ありがとうございました。
フィギュア好きとして今後の人生でフィギュアと向き合っていく上での参考になりました。
コメントありがとうございます。
省略した部分もありますが、参考になれば幸いです。
趣味に生きる人生を楽しみましょう。
コメント失礼します。
①~⑧まで拝見させていただきました。
日本は住宅ローンの利息は何パーセントですか?
3000万円のローンを組めば、利息は月いくらくらい返済しますか?
コメントありがとうございます。
今は低金利なので、変動金利で0.4%、35年の固定金利で1.5%ほどです。
3,000万円で35年固定金利(1.5%)だと返済総額は約3,850万円、月9万円(利息約4万円)ぐらいですかね。
まず早いご返信ありがとうございます。良い家がとても羨ましいです 今後とも良いレビューをお願いします。