フィギュアオタクが家を買ったお話 その③

 前回は賃貸住宅に感じた限界について書きました。今回から「理想の家」建築計画が始まります。まずは、住宅種別の選択からハウスメーカーの決定です。

目次

理想の家

 検討を始めるにあたって、まずは家に求めるものをひとつずつ挙げていきました。細かいものを挙げるとキリがないので絶対に譲れないものだけを抽出していきます。こうして「理想の家」の条件が決まりました。

  • 通勤時間30分圏内の立地
  • 冬でも暖かい構造
  • 近所迷惑にならない防音性能
  • フィギュアケースと大きなパソコンデスクを置ける広い部屋
  • フィギュアの空き箱を収納できる十分な空間
  • 車2台以上の駐車スペース
QP

理想の家にはいずれも譲れない条件です。

マンションと戸建て住宅

 思い返すと、マンションという選択肢は当初からありませんでした。立地は抜群なのですが戸建て住宅と比べると部屋が狭い傾向があります。また、毎月の駐車場代や管理費、修繕積立費も必要になってきます。なので戸建てに絞っての検討になりました。

QP

高層マンションからの夜景に興味はありましたが(笑)

建売住宅と注文住宅

 戸建て住宅には建売住宅と注文住宅があります。どちらかを選択するにあたって、それぞれの一般的なメリットデメリットを挙げてみました。

建売住宅とは

完成済みの建物と土地をセットで販売している住宅です。

注文住宅とは

所有している土地や購入する土地に、自分好みの建物を建てる住宅です。

建売住宅

メリット

入居までの期間が短い。

 すでに完成している建物なので、注文住宅に比べて入居までの期間が短いです。

急いでいるわけではないので、メリットではありませんでした。

実際の建物を確認して購入することが出来る。

 注文住宅は図面と仕様書で完成した姿を想像するしかありませんが、建売住宅であれば実際の建物を見ることができます。

これは建売住宅のメリットだと思います。

打ち合わせが少ない。

 注文住宅の場合は契約などの他に家の仕様をすべて決める必要があるため、何回も打ち合わせをしなければなりません。一方で、建売住宅は設計の打ち合わせがないため、回数は少ないです。

手間ではありますが「理想の家」を実現するための労力なので気にしません。

手ごろな価格設定

 建売住宅は統一された規格や建材で低コスト化を図っています。そのため、都度設計する注文住宅に比べて安価な傾向にあります。

安いに越したことはないですが、注文住宅とまったく同じグレードの建材を使用しているわけでもありません。「理想の家」に妥協はしたくなかったので、ここもあまり気にしません。

デメリット

似たようなデザインの建物になる。

 手ごろな価格設定とするために同様の設計で建てますので、どうしても似通ってしまいます。

外観にはこだわりがないので特にデメリットではありません。

仕様や間取りが決まっている。

 すでに完成ししているため、変更が出来ません。

大きな部屋が欲しいのでデメリットです。

注文住宅

メリット

自由な仕様や間取りを決められる。

 注文住宅なので、法律や技術的な問題がクリアできればどのような住宅も建築できます。

間取りを好きなように決められるのは一番大きなメリットです。

デメリット

入居までの期間が長い。

 設計してから着工しますので、完成まで1年~2年かかります。

急いでいるわけではないので、デメリットではありませんでした。

完成するまで仕上がりが分からない。

 設計の打ち合わせは紙の図面や仕様書で行うので、それを頭の中でしっかりと立体化する必要があります。よく「家は3回建てなければ本当のいい家は出来ない」と聞きます。完成してから「イメージと違う」と思っても変更することは出来ません。

失敗するリスクがあるので、これはデメリットです。

打ち合わせが多い。

 注文住宅の場合は契約などの他に家の仕様をすべて決める必要があるため、3か月~半年間ほど打ち合わせをします。

手間ではありますが「理想の家」を実現するための労力なので気にしません。

結論

 建売住宅と注文住宅のメリットデメリットはいろいろありますが、結局はこだわりがあるかどうかです。

 私の場合、建売住宅では「フィギュアケースと大きなパソコンデスクを置ける広い部屋」を実現できなかったので、注文住宅しか選択肢がありませんでした。

QP

これだけは「ゆずれない願い」です

フルオーダー住宅とセミオーダー住宅

 注文住宅とすることは決まりましたが、注文住宅にも「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」の2種類があります。

フルオーダー住宅

 間取り、外観、仕様のすべてを自由に決めることが出来ます。

セミオーダー住宅

 メーカー仕様の範囲内で好きなように決めることが出来ます。

 こちらの決め方も、結局はこだわりがあるかどうかです。私のこだわりは言ってしまえば間取りだけです。奇抜な外観にしたいわけでもありませんし、冬に寒くない程度の性能であれば大満足です。また、自由に決められることが多ければ多いだけ不具合が生じる可能性も高くなってきますし、それだけ仕様決定の負担が増します。

間取りしかこだわりがないので「セミオーダー住宅」を選択しました。

 

QP

フィギュアとパソコンがあれば、あとは何もいらないのです(笑)

ハウスメーカー

 セミオーダーの注文住宅とすることが決まったので、次はハウスメーカーを選びます。住宅展示場を彷徨い有名なメーカーから初めて名前を聞くようなメーカーまで様々な家を見学しました。、すべてを見ることは出来ませんでしたが、その中から「一条工務店」を選びました。

QP

正直な話、モデルハウスはどこも良く見えます。

一条工務店を選んだ理由

 一条工務店を選んだ理由は4つあります。

  • モデルハウスが「普通の家」
  • 分かりやすい標準仕様
  • 制限の多い仕様決定
  • 全館床暖房
モデルハウスが「普通の家」

 モデルハウスを巡る中で、もっとも「普通の家」だなと感じたのが一条工務店のモデルハウスでした。白い壁紙にナチュラルな床材、普通の大きさの窓、普通の天井高さ、普通のキッチンにトイレなど、すべてが普通でした。

間取り以外にこだわりのない私にとっては好印象でした。

分かりやすい標準仕様

 一条工務店のモデルハウスはほとんどが標準仕様です。そのため、実物で仕様を確認することが出来ます。

注文住宅でも仕上がりを容易に想像できます。

制限の多い仕様決定

 仕様がある程度決まっているので、その範囲内で満足できるのであれば仕様決定が容易です。

設備にこだわりがない私にとって仕様決定の手間が減るのは好印象でした。

全館床暖房が標準仕様

 玄関の土間から浴室、クローゼットまで居住空間のほとんどをカバーしています。

床の冷たさが気になる私にとっては最高の設備です。

QP

まさに私にうってつけのハウスメーカーでした♪

まとめ

 以上、住宅種別の選択からハウスメーカーの決定でした。

 家を建てようと思ってから、ハウスメーカーを決定するまで3ヵ月程度かけました。住宅展示場に見学にいったりネットでハウスメーカーの評判を調べたりと忙しくも充実した日々を送りました。(笑)

 次回は予算検討と土地探しです。

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