こんばんはQPです。
今回は「モノクロームメビウス 刻ノ代贖」の第一章 「旅立ち」について書いていきます。
第一章は、オシュトルが故郷であるエンナカムイから旅立つまでの物語を描いています。
プロローグはこちらから

オシュトル登場

第一章は岩に座る人物の後ろ姿から始まります。

岩に座る人物はオシュトルでした。
瞑想していたところ、何かが接近してくる気配に気が付くオシュトル。

するとプリケツなダイコンが現れます。
「何かと思えばダイコンか」と応じるオシュトル、この世界ではダイコンは走り回るようです。

そんな設定あったかな?


「妙に活きが良い」と評しながらもあっさりとダイコンを倒すオシュトル、母親への手土産として持って帰るようです。



プリップリなお尻だこと(笑)
するとそこへ、


ネコネとキウルがやってきました。
どうやら、エンナカムイの皇がオシュトルを探しているとのことで、ネコネとキウルがオシュトルを呼びに来てくれたようです。



ちっちゃいネコネ可愛い




皇(オウロ)が自分を探しているのであればと、3人で帰路に就きます。
エンナカムイ皇からの依頼


オシュトルたちの故郷である「エンナカムイ」はのどかな農村といった雰囲気です。






エンナカムイの皇である「イワラジ」はキウルの祖父です。(偽りの仮面や二人の白皇で登場しませんでしたが、設定上は存在していました。)
イワラジがオシュトルを探していた理由は、郷の畑や牧場が荒らされた原因を突き止めて欲しいという相談でした。
恩義あるイワラジからの依頼であればと、オシュトルは快諾します。




早速被害にあった牧場と畑を見に行くオシュトル、オルケという野生動物の仕業ではないかと考えますが、牧場はまだしも畑を荒らされた理由が分かりません。



ココポが無残な姿に…


畑荒らしの可能性に至るオシュトルですが、平和なエンナカムイでそんなことが起こるのかと信じられない様子です。
と、その時


畑の隅に人影を発見します。


近づいてみると畑の作物を貪る少女の姿がありました。



トマトかな?


突然の出会いに、思わず2人は見合ってしまいますが、


次の瞬間、少女はあっという間に走り去ってしまいました。
オシュトルは少女が逃げたとみられる「タバリ山」に向かいます。
タバリ山はオシュトルが登場した時に瞑想をしていた山です。
シューニャとの出会い


よほど慌てていたのか、落としてしまった作物を拾う少女に、追いついたオシュトルは声を掛けます。


問いただすオシュトル、少女は思わず振り返りオシュトルの姿を見て「とう…さま?」と呟きます。
オシュトルが「…何?」と聞き返した直後


少女は突然攻撃を仕掛けてきました。その攻撃に対しオシュトルは瞬時に身を引いて回避します。



このときシューニャの褌が良く見えました。白です!
見たい人はゲームを買いましょう。パンチラはタダでは見れません。






何故かオシュトルの名を知っている少女は何やら納得している様子です。
オシュトルは抵抗をやめるように制止しますが、少女は聞き入れないばかりか、オシュトルであることの証明を要求し、さらに攻撃を加えてきます。


オシュトルは一連の攻撃を防ぎ「中々に手強い」と評しました。
そして、「オシュトルである証明」の真意について考えを巡らせます。
一方で防戦に徹するオシュトルに対して、少女は不満げな様子です。




続く少女の言葉に、オシュトルは思わず父親の面影を感じます。
少女は「父さまの、パシュパクルのムスコじゃないのか?」と問いかけます。


オシュトルは、自分が子供の頃に死んだ父親の名前を、少女がなぜ知っているのか疑問を抱きます。


問いただすオシュトルに対して、


少女はまるで挑発をするかのように拒否します。


少女の「父さま…」という発言と、どこか父親を思わせる言葉遣いに触発されたオシュトルは、名乗りを上げて本気で戦うことを決意します。


オシュトルの名乗りに少女も嬉しそうに応じ、自身がパシュパクルのムスメ「シューニャ」であること明かします。



お嬢ちゃんはいくつかな?


戦闘が終わり、オシュトルに敗れた少女は思わず膝をつきます。


しかし、まだ負けを認めません。


首飾りを握りしめ、力を溜めるシューニャは最後の反撃を試みます。


しかし、その攻撃もオシュトルに打ち破られ、


さらには首飾りが壊れてしまいました。
この首飾りはパシュパクルからもらった大切なものでした。それが壊れたショックに、先ほどまでの態度とは一変、シューニャは泣き出してしまいます。
突然のことに驚いたオシュトルは思わずシューニャをなだめますが、なかなか泣き止みません。


ひとしきり泣いた後、シューニャはオシュトルをパシュパクルの息子だと認めます。






それはなによりと応じるオシュトルですが、オシュトルの父親は子供の頃になくなっているため、人違いではないかと問いかけます。それに対してシューニャはオシュトルはパシュパクルと同じ色をしているため、人違いはありえないと言い切りました。


そこへ、帰りが遅いオシュトルを心配してネコネとキウルが探しにやってきます。


シューニャはオシュトルに今晩ここに来るように告げ、その場を立ち去りました。


心配そうにオシュトルを見上げるネコネとキウル



ネコネは暇さえあればオシュトルに付きまとっていそう…
将来が心配になります。


まさか、パシュパクルのムスメ「シューニャ」を名乗る謎の少女が犯人だったとは言えずに、オシュトルはその場を誤魔化しました。
もう日が暮れることもあり、オシュトルは後ろ髪を引かれながらも、ネコネとキウルと共にタバリ山を後にしました。
オシュトルの回想


その日の晩、オシュトルはパシュパクルの死を知ったときのことを回想します。
パシュパクルの死を受け入れるのに長い月日を必要としたとありますので、オシュトルがパシュパクルを父として慕っていたことがうかがえます。


オープニングムービーにはそのシーンが描かれていました。その容姿から今作のネコネよりは少し年上という印象です。


シューニャの言葉をにわかに信じられないオシュトル、それもそのはずです。パシュパクルが生きていたとして、家族に姿を見せないことはおろか、報せがないのは考えられません。
しかし、シューニャという少女がパシュパクルを知っているという事実に、オシュトルは事の真偽を判断できない様子です。


そして、シューニャがネコネよりも年上だったことに気が付き、パシュパクルの隠し子である可能性に思い至ります。



父さん…


母であるトリコリに対して、パシュパクルの隠し子かもしれない少女と会ったとは、オシュトルはとても言えません。
事の真偽を確かめるため、オシュトルはシューニャの待つタバリ山へと向かいました。
アーヴァ=シュランからの追手


タバリ山に着いたオシュトルは血の臭いに気が付きます。昼間にシューニャと出会った場所を探しますが、シューニャの姿はなく、地面に血痕があるだけでした。
シューニャの身を案じたオシュトルは血痕を伝って山の奥深くへ入っていきます。


しばらく進むと、傷を負ったシューニャが木陰に身を潜めていました。


心配するオシュトルにシューニャは大したことないと応じますが、衣服が破け、左肩には爪で引っかかれたような裂傷がありました。



可愛い娘が可哀そうに…
手当をしようとシューニャのそばによるオシュトルでしたが、不穏な獣の声に向き直ります。
シューニャが「追いつかれちゃったな」と呟いた直後、3人の兵士が姿を現しました。


それはアーヴ=シュランからの追手でしたが、オシュトルにはその正体が分かりません。(プロローグに登場します。)




オシュトルを巻き込みたくないシューニャはオシュトルに逃げるよう言います。


しかし、武士を志すオシュトルにまだ幼いシューニャを置いて逃げだすという選択肢はありません。シューニャを護るために追手と対峙します。



さすがはオシュトル、ちゃんと主人公してます。
その姿に、シューニャはパシュパクルとオシュトルを重ね笑みを浮かべました。


追手を倒したオシュトルは、その服装から追手がエンナカムイはおろか、ヤマトの者でもないことに気が付きます。また、追手が妙に疲弊していたことに疑問を感じました。
一方、オシュトルが思案するのをよそに、シューニャはオシュトルをどこかへ連れて行こうと急かします。
オシュトルはシューニャの怪我を案じますが、シューニャは大丈夫だと言い呪法を使います。


傷を治癒するだけでなく衣服まで元通りになる光景に、オシュトルは思わず「これ程のものなのか」と感嘆します。
しかし、呪法を使い体力を消耗してしまったのか、シューニャのお腹が鳴いてしまいました。


それを見たオシュトルは手持ちの食料をシューニャに差し出しました。疲れた時に良いとされる「ノヤリムサの実」を干した携帯食です。


見たことのない食べ物に躊躇していた様子のシューニャでしたが、一口食べて気に入ったのか、もっとないのかとオシュトルにねだります。
オシュトルは持っていた全ての携帯食をシューニャに渡し、シューニャは笑顔でお礼を言いました。
その様子に、オシュトルはシューニャに対し普通の女の子としての一面を見ました。
シューニャの話


お腹を満たしたシューニャから、オシュトルはここに至るまでの話を聞きましたが、やはり信じ切ることができません。
そして、シューニャがパシュパクルのことを何故「父さま」と呼ぶのか聞きます。


シューニャのさも当たり前であるかのような返答に、オシュトルの脳裏に「隠し子説」が浮かびます。



父さん…


思考を巡らすオシュトルに、シューニャは「行こう」と言います。
何処に行くのかと応じるオシュトルに対して


パシュパクルの所だとシューニャは言い放ち、駆けていきます。
オシュトルも追いかけ、山道をはずれた2人は、茂みの奥へと分け入ります。


シューニャに案内されるがままに進むと、そこには祭壇のようなものがありました。


祭壇に駆け寄るシューニャはオシュトルにパシュパクルのもと(アーヴァ=シュラン)へ連れて行くように促します。


要領を得ない様子のオシュトルに、シューニャは説明しますが、それでもオシュトルには伝わっていない様子です。
シューニャはオシュトルが、転送ゲートの使い方をパシュパクルから教わっていると思っているようですが、オシュトルは何も知りませんでした。(転送ゲート自体を知らない)


オシュトルがアーヴァ=シュランへの戻り方を知らないことにシューニャは気を落とします。


シューニャはパシュパクルが捕らえられているかもしれないと訴えますが、オシュトルはまったく話についていけていない様子です。


オシュトルはシューニャの話が荒唐無稽だと訴えますが、シューニャは感情を露わにしオシュトルに食い下がります。






感情的なシューニャを制止しようとするオシュトルでしたが、シューニャは聞く耳を持ちません。


見かねたオシュトルはシューニャに寄り添い、「アーヴァ=シュランという國から来たのだろう」と問いかけます。
シューニャは「アーヴァ=シュラン」を知っているのかと聞き返しますが、オシュトルは「悪いが聞いたこともない」と回答します。


再び落ち込むシューニャに、オシュトルはエンナカムイ皇の「イワラジ」であれば知っているかもしれないと、2人で尋ねることを提案し、ひとまずエンナカムイへ向かうことになりました。
エンナカムイ皇との面会


エンナカムイに着いた頃には、すでに夜は明けていました。家に帰る前にエンナカムイ皇の「イワラジ」と面会します。



素振りをすると外出しての朝帰りは母さん激おこです。


早朝の訪問に、イワラジもオシュトルが早速原因を突き止めたのではないかと期待しているようです。


まずオシュトルはタバリ山の奥にある祭壇について聞きましたが、祭壇は古くからあるもので、誰が何の目的で建立したのかも分からないと教えてくれました。


続いて「アーヴァ=シュラン」について聞きましたが、こちらもイワラジには分かりません。少なくともエンナカムイが属するヤマトの域内ではないと教えてくれました。
望みを絶たれたシューニャは不安そうな顔を浮かべます。


「アーヴァ=シュラン」という地がどうかしたのかというイワラジの問いかけに、オシュトルは正直にシューニャの話を伝えました。


話を聞いたイワラジも話を信じることができません。そして、オシュトルにその話を信じているのかと問いかけます。
オシュトルはこれも正直に「分りません。」と答えます。
シューニャは不安そうにオシュトルを見ます。


オシュトルは「分らない。」が信じたいと言い、その理由としてシューニャと父が重なって見えるからだと説明しました。
それに対して、イワラジは「そうか」と言うだけで否定も肯定もしませんでした。


改めて、「アーヴァ=シュラン」という國について思い当たる節がないかイワラジに問うオシュトルに、沈黙を守っていたシューニャも想いを伝えます。


その熱意に押された形で、イワラジは苦肉の策とも言える話をします。古くから伝わる詩の中に何か手がかりがあるかもしれないと、そして、エンナカムイの西にある深い森にリョウゲンという古詩詠うシノッチャナイ(結詩鳴士)がいることを教えてくれました。


リョウゲンを訪ねようとするオシュトルに、イワラジは長い旅路になるのだなと問いかけます。
それに対して、オシュトルは答えずにまっすぐイワラジを見つめます。
その決意を受け取って、イワラジは旅に出ることを認めました。


オシュトルは母であるトリコリに今回の旅に出る理由を伏せて欲しいとお願いしました。
イワラジは知らせるべきではないかと諭しますが、確かに隠し子については言えないかと、オシュトルの願いを聞き入れます。
旅立ち


イワラジとの面会を終えたオシュトルは、旅の支度をするために一度家に戻ります。シューニャも来るかと聞きますが、


シューニャはパシュパクルと一緒にと約束したからと、オシュトルの申し出を断り、門の外で待つと言いました。
オシュトルは「そうか」と無理強いはしません。



朝帰りで女の子を連れてきたらは母さんは言葉を失います…


シューニャは去り際に振り返り、オシュトルに「待ってるからね。」と伝えます。
オシュトルは準備が出来次第すぐに向かうと応じました。


オシュトルは旅の準備を終え、母とネコネ、キウルにしばしの別れを告げます。
今回の旅はイワラジの使いという名目になったようです。



朝帰りの言い訳もイワラジ様にしたのかな?


急な話に、ネコネは連れて行くようにせがみますが、オシュトルはすぐに戻ると言い聞かせました。


幼くして父を亡くしたネコネとしては、オシュトルは父親の代わりだったのでしょう。ネコネは寂しそうにオシュトルの背中を見送ります。



ネコネが可愛い…


門の外でシューニャと合流したオシュトルは、家族との別れで遅くなったことを詫びます。
それに対し、シューニャは「ごめん…」と、急な話でオシュトルを振り回していることを詫びました。
しかし、オシュトルはまったく気にしていない様子。


シューニャはパシュパクルから聞いた家族についての想いをオシュトルに伝えます。
それを聞き、オシュトルは初めてパシュパクルの家族への想いに触れたような反応をします。
そして、「自慢の優しい母と、可愛い妹だ」と応じました。


オシュトルの返答に、シューニャは少し寂しそうな表情を浮かべました。
それを見て、オシュトルは「同じ家族なんだからな」と励まします。その為にも父親を見つける必要があると、それにシューニャも賛同します。


「オシュトル。ありがとう。」と旅に出る決意をしてくれただけではなく、家族と言ってくれたオシュトルにシューニャは明るく謝意を伝えました。



シューニャとってもいい子
感想
「偽りの仮面」の前日談として発売された「モノクロームメビウス 刻ノ代贖」ですが、オシュトルが主人公ということで、出だしから早速登場しました。幼少期のネコネも登場し非常に可愛らしいという感想しかありません。舞台はオシュトルの故郷であるエンナカムイですが、「偽りの仮面」ではアンジュを救出したハク達が落ち延びた重要な拠点です。そこから始まる今作に期待を抱かずにはいられません。
畑泥棒として登場する今作のヒロイン「シューニャ」との掛け合いも、掴みとしては十分楽しめました。荒唐無稽なシューニャの話を無下にしないオシュトルの優しさというか誠実さは、さすが若くして右近衛大将までのぼりつめただけあります。もちろん、シューニャに亡き父の姿が重なったことや、父の真相を確かめたいという強い思いもあったのだと思いますが、まさに主人公にふさわしい人物です。
対して、無邪気な振舞いで特徴的なシューニャは終始オシュトルを振り回します。呪法を使ったことにオシュトルが驚いている様子や、プロローグで黒仮面のマヤカゥアが「ラーヴェンダーナ」と言ったことからも、ただ者ではないことは明らかですが、第一章ではまるで分かりません。。まさに謎の少女です。
これから2人は旅に出ますが、その中で明かされる様々な要素が楽しみです。
考察
「偽りの仮面」の何年前なのか
モノクロームメビウスは「偽りの仮面」へと続いていく物語です。そこで気になるのが何年前の物語なのかということ、今回はその点について考えていきます。
まずは、公式サイトにヒントがあるオシュトルの年齢から推測していきます。
オシュトルとネコネの年齢
モノクロームメビウスの公式サイトではオシュトルを「辺境の國エンナカムイの青年」と紹介しています。そのことから10代後半もしくは20代前半であることは、間違いなさそうです。
10代後半か20代前半の判断については、オープニングムービーと本編にそのヒントが隠されています。


オープニングムービーの1カットにパシュパクルの死を知ったオシュトルが描写されており、この容姿から10歳前後であるとの推測ができます。また、本編において、オシュトルがパシュパクルの名前を知るシューニャに対して『ガキの頃に死んだ親父の名を…何故…』と思案する描写があることから、パシュパクルの死を知ったのは最近のことではないことは間違いありません。


さらに、今作ではネコネも登場します。オープニングムービームービーではパシュパクルの目線からオシュトルとネコネを描写したカットがあることから、オシュトルがパシュパクルの死を知った段階で、ネコネは既に生まれています。
本編でのネコネの容姿はかなり幼く5~9歳程度の幼女であり、10代前半ということはないでしょう。
以上を踏まえ、オシュトルの年齢を10代後半と20代前半とした場合でどのような影響があるかを考えます。
- オシュトルを10代後半とした場合
-
パシュパクルの死を10歳程度で知る。今作開始時点では5~9年経過している。ネコネの年齢は5~9歳
- オシュトルを20代前半とした場合
-
パシュパクルの死を10歳程度で知る。今作開始時点では10~15年超経過している。ネコネの年齢は10~15歳
オシュトルを20代前半とした場合、ネコネの年齢は10~15歳となりますが、これはあまりにも不自然です。このことから、オシュトルは10代後半と判断するのが妥当です。ただし、10代後半だと幅が広いので間を取ってオシュトルを「17歳」、ネコネを「7歳」と仮定しましょう。
ネコネの成長から年数を考える。
「モノクロームメビウス」でのオシュトルの年齢が17歳前後であることが分かりました。
あとは、「偽りの仮面」でのオシュトルの年齢が分かれば、「モノクロームメビウス」が「偽りの仮面」の何年前の物語なのか分かりますが、残念ながら「偽りの仮面」でのオシュトルの年齢に関する情報はありません。唯一年齢に関するヒントが隠されているのがネコネです。
偽りの仮面の公式サイトではネコネを「まだ幼さの残る可愛らしい容貌」「最難関である殿試に歴代最年少で合格した才女。」と紹介しており、本編においては年齢制限で「哲学士」にはなれず「学徒」であるとの記述があります。このことから10代前半である可能性が高いと考えられます。
仮に、「偽りの仮面」時のネコネを10歳未満、10代後半とした場合の影響を考えます。
- ネコネを10歳未満とした場合
-
「モノクロームメビウス」でのネコネは7歳ですから、1・2年程度で「偽りの仮面」につながることになります。
これではオシュトルが右近衛大将になるまでに要する期間を取れません。
- ネコネを10代後半とした場合
-
「モノクロームメビウス」でのネコネは7歳ですから、10年経過して17歳前後になります。
17歳にしてはあまりに幼く、また年上であるクオンら他のヒロインが20代前半となってしまう。
以上を踏まえると、「偽りの仮面」時のネコネは10代前半とするのが妥当です。こちらも間を取って12歳と仮定しましょう。
すると、その年齢差から「モノクロームメビウス」と「偽りの仮面」には5年の間があることになります。
結論としては以下になります。
オシュトルの身分とエンナカムイ王家との関係性
オシュトルは地方(エンナカムイ)の貴族となっています。エンナカムイの民とは異なり、鮮やかな衣服を纏っていることや、帯刀していることからもその様子がうかがえます。一方で、領地を与えられているという描写はなく、住居も豪勢ではありません。
また、オシュトル自身や母であるトリコリに農業などの仕事をしている様子はありませんので、國からの俸禄で生計を立てている可能性が高いです。具体的な官職については触れられていませんが、イワラジからの直接の依頼で事件の調査も行っていますので、イワラジからの信は厚く、また皇子であるキウルがネコネやオシュトルと仲良くする描写もあることから、代々王家に仕えてきた家系である可能性もあります。
トリコリの言葉として「恩あるイワラジ様」という表現もありますので、当主であるパシュパクルを亡くしたあとは、イワラジが3人の面倒を見ていたことがうかがえます。
イワラジはなぜ旅に出ることを許可したのか
オシュトルがシューニャと旅に出るにあたっては、庇護者であるイワラジの許しが必要です。
イワラジ自身はシューニャの話を信じることが出来ません。ですが、オシュトルがシューニャに亡き父の姿を感じて「信じたいと思います」と述べただけで助言をし、旅に出ることを許可しています。人によってはこの展開は少し説明が不足しているように感じるでしょう。
しかし、イワラジのセリフの中にある想いを理解することが出来れば、そこまで説明不足ではありません。
パシュパクルとイワラジの関係
イワラジの想いを理解するうえで重要なのは、パシュパクルの死です。
パシュパクルの死は帝都からの使者によって伝えられたとあります。このことから、エンナカムイではなく帝都で任務に就いていたことが分かります。また、パシュパクルの家族がエンナカムイにいることから、パシュパクル自身がエンナカムイに所縁のある人物であることは間違いありません。
エンナカムイはヤマトという大國において辺境の國とされています。そこから帝都での役人に取り立てられるのは非常に栄誉なことです。並大抵の武人では務まらないことを考えると、パシュパクルは高名な武人だったのでしょう。
栄達したパシュパクルは、イワラジからすると非常に鼻が高いことです。そのため、パシュパクルの死は少なからずイワラジの心にも少なからず影を落としたのでしょう、これは、イワラジが残されたオシュトル達の面倒を見ていることからもよく分かります。
イワラジの想い
シューニャに亡き父の姿を感じて「信じたいと思います」と言ったオシュトルに対して、イワラジは「うむ、そうか。そうか…」と否定も肯定もしませんでした。
この時、イワラジには親心のようなものがあったのでしょう。オシュトルの面倒を見てきたイワラジは、父の死を受け入れらなかったオシュトルのことも、それを乗り越えて立派に育ったオシュトルのこともよく知っています。
そんなオシュトルがシューニャに亡き父の姿を感じたと本気で言っているのです。それが亡き父への未練から生まれたものなのか、イワラジとしても判断できなかったことでしょうが、オシュトルのその気持ちを無下にすることはしませんでした。
イワラジは苦肉の策として古詩の話をします。オシュトルをよく知るイワラジであれば、その話を受けてオシュトルが旅立つことは容易に想像できたはずです。
それでも古詩の話をしたのは、しばらく旅に出ればオシュトルが亡き父への未練を断ち切れると期待したのでしょう。つまりはイワラジの親心からと考えるのが最も筋が通ると思います。
シューニャにとっては悲しいことですが、シューニャの話に対するイワラジの認識としては子供の荒唐無稽の戯言程度のだったのだと思います。
モノクロームメビウス 刻ノ代贖 第一章 「旅立ち」でした。
書くのにかなり時間がかかったので第二章以降を書くかはわかりませんが、これを読んでゲームを買ってくれたら幸いです。みんな買えばアニメになったりまたゲームが出たりとシリーズは続いていきます。
以上、不定期更新でした。
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